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ミュージカル「秘密の花園」が「週刊オン★ステージ新聞」に掲載されました

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2015年6月5日(金)~7日(日)に好評のうちに幕を閉じた、ミュージカル「秘密の花園in concert」初日の劇評が掲載されました!

 

以下、記事全文の書き起こしです。(原文まま)

「若手世代の才能を起用し成功 バーネットの名作『秘密の花園』日本版初演」
 ブロードウェイ・ミュージカル「秘密の花園」が日本初演された。有名なバーネット夫人の同名児童小説を原作として、マーシャ・ノーマン作詞・脚本、ルーシー・サイモン作曲により1991年ブロードウェイで初演され、トニー賞最優秀脚本賞などを獲得し、1993年に来日公演を果したが、日本版はついぞ企画されなかった。
男女の子役の役割りが非常に重要で演技力を要する事情もあったかも知れない。
 今回は「青少年ミュージカル芸術文化振興協会」の主催で、舞台装置を簡略化したコンサート形式(6月12日-14日、川崎アートセンターアルテリオ小劇場)をとったが、翻訳・台本(高井あかり)演出(横山清崇)、音楽(久田菜美)に、全て若手世代の才能を起用した企画が成功して、感動的な舞台を作り上げた。
 童話といっても物語りは劇的な心理描写が相当複雑だ。インドに住む少女メアリー(池田葵)はコレラのため両親を失い、英国の叔父アーチボルト(阿川建一郎)の家に引きとられるが、叔父は極めて偏屈で、亡くなった妻リリー(湯浅ももこ)を今も悲しみ、病弱な10歳の息子コリン(岡崎桃子)を庭に隔離している。メアリーは庭師のベン(光枝明彦)から広い敷地の中に叔父が誰も入ることを許さぬ「秘密の庭」があることをきき不思議な能力をもつ少年ディコン(高畑翼)の助けを借りて秘密の庭に入る鍵を見付ける。メアリーはコリンと親しくなり、荒れ果てた秘密の庭を美しい花の咲くよう再生させてコリンを元気付けて健康にさせる。失意の旅から戻った叔父は美しい庭と蘇生した息子を見て喜び、メアリーを家族に受け入れる。この間に、叔父の弟の医者ネヴィル(武藤寛)がコリンの病気を誇張する真意が疑われたりするが、結末は全員が和解してハッピーエンドに収まる。
劇中アーチボルトの亡き妻リリーが現われて、姉に当るメアリーの母ローズ(海田暁子)と話し合ったり、アーチボルトと愛を歌ったりするミュージカル・ナンバーが全てよく出来ていて印象に残る佳曲が多い。メアリー役の池田葵は、悲しい境遇に負けず積極的に行動する少女を明るく演じ、コリン役の岡崎桃子はおっとりとした素直な少年を巧みに演じて好感を与えた。ストーリーに深みがあるのでフル構成で再演を企画してほしい。 瀬川 昌久」

 

以上の通りです。これからも青少年ミュージカル芸術文化振興協会は、子ども達の個性と才能を「表現する力」を養う活動を続けていくと同時に、それを「表現する場」として良質な作品を創っていきたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。

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